肛門外科Proctology

痔の治療は、肛門科へ行くと手術・切らなければ治らない、などと思われている方もいるようです。
しかし、いぼ痔の場合は、実際に手術をする患者様は全体の1~2割程度です。
症状は軽ければ軽い程、簡単な処置で改善します。辛い痛みや治療を避けるためも、異常を感じたら1日も早い来院がポイントです。
安心して少しでも早くご来院頂けるよう以下では、診察の流れや治療内容を簡単にご説明します。出産や便秘が痔の原因となることがあり、女性・男性問わず来院されます。
ほとんどの方が「恥ずかしがらずにもっと早く来ればよかった」とおっしゃるよう、患者さんの気持ちに配慮した診療を心がけていますから、安心してご来院ください。

肛門の症状と疾患

痔かもしれない?と思ったときは、早めの受診がおすすめです。
こんなおしりの症状は痔かもしれません。
または、大腸の病気が潜んでいるかもしれません。
以下に、代表的な症状と肛門疾患と、鑑別を要する疾患の関係を示します。

排便時の出血

真っ赤な血がポタポタ内痔核
赤黒い出血大腸がん、虚血性大腸炎、憩室からの出血
便の表面に血液が付着大腸ポリープ、大腸癌
粘液と血液が混じる(粘血便)潰瘍性大腸炎、クローン病
真っ赤な血がトイレットペーパーに付着裂肛、内外痔核

肛門部の痛み

排便時の痛み裂肛、外痔核
常に痛い血栓性外痔核(肛門部に硬結)、肛門周囲膿瘍(肛門部に熱感)、内外痔核に炎症を伴ったとき
激しい痛み内痔核かん頓

肛門部から脱出する組織を認める

柔らかい内痔核、皮垂
硬い肛門ポリープ、血栓性外痔核
大きく出る内痔核かん頓(痛みあり)、直腸脱(無痛)

下着が汚れる

粘液や便が付着内痔核脱肛
膿の付着痔瘻

プライバシーの配慮について

肛門科の病気は「恥ずかしくてなかなか病院に行けない」方が多いと思います。
患者様さんが恥ずかしい思いをしないように配慮しておりますが、
恥ずかしさを感じる場合は医師や看護師にお気軽にご相談ください。

診察室
内視鏡室
リカバリ室

診察について

まず最初の診察は指診(指の診察)で、肛門に手袋をした人差し指(お子さんや狭い肛門などの場合には小指)を入れる触診を行います。

この触診で、切れたり腫れたりして痛むところや、肛門にできたしこり、直腸のポリープなどを調べます。

また肛門鏡と呼ばれる金属の筒を肛門にゆっくりと差し込み中を観察します。

出血などの原因が肛門より奥の直腸にある場合に対応するため、最新式の直腸鏡を導入しました。

これは細長い筒で太くはありませんから特につらいというものではないのでご安心ください。

痔と間違えやすい大腸の病気

肛門疾患のうち、三大疾患が、全体の9割強を占めています。
最もパーセンテージの多いのがいぼ痔(痔核)で、全体の60~65パーセントです。
裂肛と痔瘻で、2つあわせて30パーセントです。しかし「おしりから血が出た!痔かな?」と感じた時、自己判断は禁物です。
下痢や腹痛などの症状はありふれているため、重大な病気の発見が遅れてしまうことがあります。

大腸がん

痔ともっとも間違いやすい病気が「大腸がん」です。

  • 血便が出る
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 以前と比べ便が細くなった
  • 左下腹部がよく痛くなる
  • 健康診断で大腸ポリープがあるといわれた
  • 親戚や親に大腸がんになった人がいる
  • お酒をよく飲む、喫煙本数が多い、主な食事が洋食である

残便感があるこのような症状のため、痔と思って来院される方も多くいらっしゃいます。

原因は、高タンパク・高脂肪・低食物繊維という欧米型の食事が増えてきたためと言われています。大腸がんになるのは男性の方が女性よりも多いです。最初は、「紙に血が付いた」「血便が出た」などの症状が見られます。また直腸がんではトイレに行っても便が少ししか出ず、しばらくするとまた便意をもよおすという症状が特徴です。

痔と決定的に異なるのは、痔は出血量が多いですが、大腸がんは便に血がつく程度です。

しかし、大きな痔核、脱肛などと直腸がんを併発していることもあります。直腸から出血した場合は、血が明るい赤色をしているため痔と間違いやすいのです。

「あやしい」「不安」と感じたら、迷わずご来院下さい。

大腸ポリープ

大腸の粘膜にできる良性のできもの(ポリープ)です。

症状は特にありませんが、まれに肛門から脱出したり、出血することもあります。

最も多い自覚症状は、血便です。
大きくなるとがんになるため、取る必要があります。
痔の検査で偶然見つかることも多い病気です。

クローン病

口から肛門までの消化管に、潰瘍がきたり炎症やを引き起こす原因不明の疾患です。

痔ろうや瘻孔(消化菅や他の部位に穴が開いてしまう状態)ができることもあります。

主な症状は、下痢や腹痛、発熱などです。20~30代での発症が多いです。

大腸内視鏡(大腸カメラ)は、
なぜ必要?

以前、日本では胃がんが多く「大腸がん」は少ないとされていましたが、食事の欧米化により、現在は大腸がんが徐々に増えてきています。

「大腸がん」はまず、小さな良性ポリープから始まり、それが徐々に大きくなり数年の年月を経てがんに変化して行きます。

よって、良性ポリープの段階で摘出すれば「がん」に進行する心配はありません。

大腸カメラにてポリープの有無を確認し、ポリープが存在すればその場で摘出いたします。

50歳以上の方は、大腸カメラの検査を受けていただき、異常が無ければ3年に1回、ポリープ等がある場合は1年に1回の検査をお勧めします。

「あやしい」「不安」と感じたら、迷わずご来院下さい。

大腸の内視鏡検査を受けましょう。ご安心下さい、当院の検査は「痛み知らず」です!!

大腸内視鏡検査のご案内

気軽に寄れる肛門科

当院は、閑静な住宅街に佇むクリニックです。
街のかかりつけ医として診療しております。

痔の治療・ジオン注射(ALTA療法)症例を含む肛門科日帰り手術は、多数の実績があります。

痔は、症状が軽い場合は薬の処方のみで済みます。
予約は不要ですので、1日も早い来院がお勧めです。

出血、違和感、痛みなど何らかの異変を感じたら、お気軽に肛門科を受診して下さい。