Hemorrhoids

痔の疾患

痔とは、肛門や肛門周辺に起こる病気の総称をいい、いぼ痔(痔核)・きれ痔(裂肛)・あな痔(痔ろう)の3種類があります。

いぼ痔(痔核)

肛門の血管が腫れてイボ状になったもの。場所によって、内痔核・外痔核があります。

排便の時に力むことで、肛門粘膜が引っ張られ、しわのようにたるみ、延びてしまったのが内痔です。当然、便秘の方にできやすいのですが、便秘でなくてもトイレが長く、りきんで最後までだしきらないと気になるという方も要注意です。

和式のトイレは肛門に力がかかりやすいのでできやすいです。また、排便以外にも仕事で重いものを持つ方や、しゃがんで仕事をする方、一日中座っている方は職業病として内痔になりやすいです。これは、腹圧が肛門に持続的にかかり、肛門がうっ血するからです。

また、女性では出産が難産ですと原因となることが多いです。

切れ痔(裂肛)

肛門が硬い便で裂けたもの。症状は出血と痛み。慢性化すると手術が必要なことも。

あな痔(痔ろう)

肛門周辺に膿がたまったあとに、膿の出口と肛門をつなぐ道ができたもので、多くの場合手術が必要です。

当院の手術方法

当院では、内痔核を切らずに注射で治療する、「ジオン注射療法」を行っております。
ジオン(ALTA)は、中国で開発された「消痔霊」(硫酸アルミニウムカリウム)という薬を改良した治療薬です。ジオン注入法では、麻酔後に、「四段階注射法」という独特な手法で痔核に治療薬を注入します。これにより痔核が潰れ、硬化・萎縮し、痔核の脱出や排便時の出血はなくなります。
ジオンは内痔核に対して効果が期待でき、従来手術適応となっていた患者さんにとっても新たな選択肢として注目されています。

女性の方も安心して受診を

男性では50歳代、女性は20~40歳代の方が多く手術を受けていらっしゃいます。女性にとっては特に勇気が必要ですし、仕事を休む理由としても言いたくないことだと思います。

当クリニックの日帰り手術なら、数時間で済みますし、会社に知られることなく診療が可能です。実際に若いOLの患者さんもたくさんいらっしゃいます。

診察には女性スタッフがプライバシーに十分配慮して対応いたしますので、お気軽に来院ください。